スティーヴン・キング 著
白石 朗 訳
4つの中編を2編づつ文庫本にしたものの後編で、タイトルのものと"サン・ドッグ"が収録されている。
中編と言っても、各々400頁と300頁に近いボリュームで、読切るには時間が必要だ。
図書館警察は、子供の時の図書館にまつわるおぞましい経験を伏線とし、恐怖を吸い取る事によって、生きてゆくエイリアンのような怪物との闘いを描く。
サン・ドッグは、インスタントカメラが、現実世界と恐怖の世界を結び付けてしまうストーリーである。
各作品には、作品のアイデアなどの作者自身のノートが最初に付けてある。
図書館警察やカメラと言う言葉から本格的なストーリーを構想できるのは、サスガである。
図書館警察は、ストーリーは良くできているが、少しグロテスクな感じがした。
個人的には、サン・ドッグの方が、好きだ。
1999年8月10日 第1刷
発行所 (株)文藝春秋
ISBN4-16-714819-6
C0197 \914E