岡本 太郎 著
画家の岡本太郎のピカソ論である。（昭和28年刊行）
私は数年前まで、万博の太陽の塔やテレビCMのグラスの底の顔などからしか太郎を知らなかった。
若き太郎は、見て泣いた作品が二つあったと書いている。
ルーブルでみたセザンヌと画商の店で見たピカソである。
「創作者の動的な世界観に強烈にゆすぶられた」と記している。
破壊（創造）を続けているピカソに共感を覚えたのだろう。
太郎とピカソが同時代で、対話していたと言うことを本書で、始めて知った。
最近岡本太郎に関して、色々なところで、取上げられているが、確かに、太郎は、日本の画壇に大変な影響を与えていたのでは、ないかと思う。
平成12年7月1日 発行
発行所 (株)新潮社
ISBN 4-10-134621-6
C0195 \400E