西垣 通 著
情報科学を社会や文化的側面から研究を進めている筆者のはじめての小説である。
やや硬い表現もあるが、筆者が、ITなどの科学技術が社会に与えるネガティブな面を読み物として描いたものである。
バーチャルリアリティや遺伝子・生物工学的などの将来的予測が盛り込まれている。
部族の存続と部族に伝わっている言い伝えが物語の柱となっている。
個々の人間を越えた遺伝子(利己的遺伝子)とミーム(文化的遺伝子)の考え方がバックボーンとなってるように感じた。
2000年11月20日 初版発行
発行所 (株)河出書房新社
ISBN 4-309-01386-4
C0093 \2000E