新沼 杏二 著
先月読んだワインのつまみとして欠かせないチーズについての本を選んだ。
内容としては、筆者が、実際に世界各国を食べ歩いたチーズやヨーグルト、珍しい食べ物などについて、色々なエピソードや歴史等を雑談風に記したものである。
ワインは、ヨーロッパから西アジアの範囲であるが、チーズなどの乳製品は、ヨーロッパから東アジアまで、牧畜を行っているところすべてにある。
本書は、初版から既に20年近く経っているので、筆者が、戦後30年位の間に、良くこれだけ広い範囲のチーズを食べ歩くことができたと感心した。
また、日本では、チーズは、乳製品の事をさすが、ヨーロッパでは、どろどろしたものを固めた食べ物(肉や血などのにこごりみたいなものなど)もチーズと言っていると言うのも初めて知った。
新潮選書
昭和58年3月20日 発行
発行所 (株)新潮社
ISBN 4-10-600238-8
C0377 \1400E