赤尾 晃一、21世紀の映像文化を考える会 著
ネットワークの広帯域化が進んでいる。
ハイビジョン並みの映像が衛星放送だけで無く、ネットワークで、また、DVDなどのパッケージメディアで、見ることが可能になろうとしている。
いつでも、どこでものユビキタスネットワーク環境においては、映像に関してもビデオ・オン・デマンド(VOD)技術の利用が進むが、多数の人が、様々なコンテンツを満足できるレベルで利用できる所までには、至らない。
VOD、放送、パッケージメディアとそれぞれにメリット、デメリットがあり、住み分けが進むとの予想である。
また、映像メディアのデジタル化により、拡大された著作権の問題は、まだ本質的な解決に至っていない。
MP3音楽ファイルのP2P交換(ナップスターやグヌーテラ)のような問題が、映像メディアでも考えることができる。
利用が著作権者へフィードバックされるようなメカニズムが望まれる。
角川oneテーマ21 C-38
2002年2月10日 初版発行
発行所 (株)角川書店
ISBN4-04-704069-X
C0295 \571E