第13週

小さい時から考えて来たこと

黒柳 徹子 著

タイトルの通り、筆者が子供の頃経験したできごと、女優として色んな所を回り経験したこと、ユニセフの親善大使として、リベリアやアフガニスタンで経験したことなどと、そのときどきに感じたことを綴ったものである。
小さな頃、普通の子供とちょっと違う子供だったようで、色々な事件を起こし、先生にも理解してもらえず、数カ月で、退学させられてしまったと言うことだ。
しかし、本人には、全て、それなりの理由があってのことで、本を読むと、納得させられるし、普通の子供達とは異なる視点や逆にすばらしい感性を感じさせられる。
現在の学校でもこのように、本性を理解されず、問題児として、扱われている子供も多いのかも知れない。
内戦や旱魃などで、多くの罪の無い人たち、特に、子供達が、悲惨な生活をしていることも自らの経験と視点から、語られている。
アフガニスタンなどの悲惨な状況を我々が殆ど知らないことも知った。
この本はすべての漢字にルビが振ってあるので、最初は少し読みにくい気がしたが、小さな子供も含めてより多くの人に、世界では、このような悲惨な事が起きていると言うことを知って欲しいと言う筆者の切な気持ちの表れだと思う。

2001年11月20日 発行
発行所 (株)新潮社
ISBN4-10-355004-X
C0095 \1400E

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