デイヴィッド・G・ストーク 編著
日暮 雅通 監訳
アーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックによる映画「2001年宇宙の旅」に登場したコンピュータHAL9000に関しての、コンピュータサイエンスの各方面からの検証論文集である。
この映画は、三十年以上前の1968年に公開された。
HAL9000は、原作の小説の中で、1997年1月12日に始動したことになっている。
この誕生の日にあたって、30年以上前に、SFの形で、予測されたコンピュータ技術の現状との差異をそれぞれの分野の専門家が16の論文で述べている。
計算機アーキテクチャー、半導体、AI、言語処理、認識等の技術についてである。
半導体技術や計算機アーキテクチャーの面では、予測以上に進化・変化したが、AI・言語処理の面では、はかばかしい進歩はなかった。
1997年7月31日 初版発行
発行所 (株)早川書房
ISBN 4-15-208095-7
C0055 \4800E