ヨースタイン・ゴルデル 著
須田 朗 監修
池田 香代子 訳
650ページを越えるボリュームで、読了に3週間位掛かってしまった。
著者はノルウエーの人で、元高校の哲学教師だそうだ。
15歳の誕生日が間近になったソフィーに一通の不思議な手紙が来るところから始まる。
本の前半では、謎の哲学者がソフィーに歴史をたどって哲学の講議を進める。
後半では、ヒルデと言うもう一人の少女とその父親が登場してきて、ソフィーと哲学者がどのような存在か解き明かされる。
歴史上の主な哲学者とその成果を分かりやすく述べている。
しかし、それだけではなく、ミステリータッチのメルヘンをオーバーラップさせていて、読み進まさせられた。
また、そのメルヘンが、哲学的問い掛けになっていて、哲学への良い入門書にもなっていると思った。
1995年6月30日 第1刷発行
発行所 日本放送出版協会
ISBN 4-14-080223-5
C0097 P2500E