アーサーアンダーセン ビジネスコンサルティング 著
ナレッジマネジメントと言う言葉からはITによる文書管理を想像したが、特定のツールやシステムを意味するものではなく、経営や組織運営の戦略的な大きな枠組みをさしている。
本書を読むとナレッジマネジメントの個々の実践活動そのものは、普通のうまく動いている組織では、自然と行われていることのような気がした。
現場の担当者が得た知識ノウハウを他の担当者と共有し、組織に蓄積、標準化して行く。
また、このような改善・学習する体制を全社全体に展開して行く。と言ったアプローチだと思う。
しかし、これを組織改革の手法として、展開して行くことは、具体的には、かなり難しいことのように思う。
また、同じデータ、情報を得ても、ナレッジとして、活かせるか否かは、人に依存する部分があり、人の育成・活性化にも繋がることだと思った。
1999年7月22日 第1刷発行
発行所 東洋経済新報社
ISBN 4-492-08976-4
C3034 \1600E