ペン・セタリン 著
筆者の夫と個人的に面識がある。
彼もカンボジア人であり、日本に留学し、職を得ている。
彼等の祖国のことを直接聞いたことはないが、この物語の登場人物達と同様、彼等も辛い体験をしているのだろう。
カンボジアの人は元来平和を愛す人たちだと書かれている。
また、彼のことを見ていると確かにそのような感じはする。
そのような人々が、何百万人の命を失うような争いをしたと言うことは、信じがたい。
現在行われているイラクでの戦争もそうであるが、利権の絡む大国が、その時々に、その国を支援するつもりとはいえ、様々な介入を行うことが、問題を複雑にしてしまうのでは、ないだろうか？
筆者の本は初めて、読んだが、奥ゆかしく、品の良い感じを受けた。
1999年12月13日 初版第一刷発行
発行所 (株)テラインク
ISBN 4-925108-22-0
C0097 \1714E