中村 丁次 著
ここ1、2年ズボンがきつくなってきた。
いわゆる中年太りだと思う。
太ってきた原因は何となく分かる。
遠距離通勤と仕事で遅くなり夕食の時間が夜遅くなったこと、身体を動かすことがあまりなくなったこと、にも拘らず、食べる量が余り変わっていないことなどである。
本書は、減量法とタイトルにあるが、単なるダイエットの本ではなく、筆者が長年取り組んできた栄養学の視点で、食事を通して健康になるためのポイントを記したものである。
ご飯を食べると太ると言うのは誤りで、ご飯を主食にし、主菜、副菜、みそ汁のバランスの良い食事をきちんと食べることが、理想的だと述べている。
主菜は、肉、魚、大豆、卵など、副菜は、野菜、海藻類などである。
主食として、パンや麺などもあるが、ご飯が、腹もちが良く、繊維質も多く吸収されにくいとのことだ。
5大疾病に対応する食生活についても記されている。
それぞれの病気で、特有に注意しなければならないことはあるが、バランス良く色々なものを食べること、食べ過ぎないこと、アルコールを取り過ぎないこと、ゆっくり食べることなどが健康に良さそうである。
歳を取るとあまり食べれなくなり、栄養不足で、動けなくなっている人が多いそうだ。
70歳を過ぎたら、生活習慣病の予防を考えた食べ方をする必要はなく、好きなものをたっぷり食べて元気に過ごすのがよいと述べている。
講談社+α新書 150-1 B
2003年4月20日 第1刷発行
発行所 (株)講談社
ISBN 4-06-272188-0
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