重松 清 著
長谷川 集平 画
朝日新聞夕刊の連載を本にしたものである。
連載に加筆した単行本も出ているそうだが、夕刊版では、見開きが、1日分になっていて、挿し絵もあり、読み易い構成になっている。
物語は、14才の少年が主人公だ。
14才の少年達が様々な問題を起こした時期があったが、それをモチーフにしたものだと思う。
主人公エイジの同級生が、通り魔を起こす。
主人公が、事件に影響を受け、自分も同じようなことをするのではないか、など、その心の動きを描く。
また、主人公の同級生や家族などとの関わりも描かれる。
通り魔を起こした少年もごく普通の少年だったのかも知れないと思った。
もう随分昔であり、かなりその頃の感覚は、忘れてしまったが、自分も14才の時は、同じように、自分の周りで起ったことに敏感に感じたような気もする。
1999年11月1日 第1刷発行
発行所 朝日新聞社
ISBN 4-02-257434-8
C0093
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