姜 尚中 編著
キャロル・グラック、和田 春樹 著
3人の歴史学者・政治思想学者が、メールなどを通して対談した内容をまとめたものである。
大平洋戦争以降、アメリカ合衆国が関わっている国際問題を通して、アメリカの国際社会での振舞いや日本との関係などを議論する。
内容は、国際政治・歴史の専門家の議論であり、難解な内容であった。
大平洋戦争後の日米関係には、確かに、奇妙なところがある。
日本は、沖縄戦や広島・長崎の原爆投下と言う悲惨な形での敗戦にも関わらず、戦後は、何ごとにおいても、アジア諸国よりもアメリカと親密な関係を維持している。
また、アメリカにしても、日本の体制を基本的に変えることなく戦後の復興を行っている。
アメリカに取って、戦後処理が、非常に上手く言った事例として、大平洋戦争が位置付けられていて、同じような形でのアフガニスタンやイラクの戦後問題処理を想定しているのかも知れない。
2003年2月25日 初版第1刷発行
発行所 (株)藤原書店
ISBN 4-89434-319-3
C0031
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