関口 尚 著
第15回の小説すばる新人賞受賞作品と言うことである。
高校生である主人公とその友だちとの友情と年上の女性への恋心の物語りに、何もかも止めたいと言う心を病んだ女性のインターネット上の日記がオーバーラップして描かれる。
初夏から秋に掛けての短い夏の期間に、大事なものを捨てようとする友だちや女性の葛藤を通して、主人公の青年も少し成長したようだ。
この本を読む前に「べてるの家」の本を読んだせいもあるが、この本でも一つのキーワードとして、うつ病など心の病が描かれているの気になった。
昔より、心の病になる人は増えているような気がする。
2003年1月10日 第1刷発行
発行所 (株)集英社
ISBN 4-08-774627-5
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