越川 亘 著
須崎 一成 画
SE(システム・エンジニア)の仕事の内容やいわゆるSE職についている人びとの実態をしるしたエッセイ風の本である。
また、各節の内容に合わせた４コママンガが載せてある。
SEは、システムを設計することが仕事であるが、実際には仕事の区切りは明確ではないと思う。
システムアナリストやプログラマー、さらには、上級SE、コンサルタントと言う職種もあるし、ハードウエアを含む場合やソフトウエアだけの場合、ネットワーク系も関連する場合もあり、仕事の境界はかなり曖昧だと思う。
顧客の要望を把握し、システムを構築して行くと言う意味で、筆者は、サービス業とも定義している。
システム開発では、最初の設計を如何にきちんとやるかが、システムの品質や開発の円滑化に重要だと良く言われる。
しかし、現実は、コスト削減や開発期間の短縮等により、要求定義や設計がなおざりにして、後で、トラブルを起こしているものもある。
また、SE自体の育成もあまり進んでいないような気がする。
平成4年4月25日 第1版第1刷発行
発行所 (株)オーム社
ISBN 4-274-06014-4
C3055
P1300E