丸山 則夫 編
ODB(オブジェクトデータベース)とXMLの有効性を述べた本である。
ODBは柔軟性、開発保守生産性、応答性能、スケーラビリティの面で、これまでのRDB(リレーショナルデータベース)に較べて優れていることを、筆者の会社の開発事例などを通して主張している。
具体事例として、DBにObjectStoreを用いたNTTコムウエアの資材調達のマーケットプレースSmartEDIを取りあげている。
本書の発行は、約4年前であるが、ODBが現在それ程普及しているという話は聞かない。
ODBが本書で述べている優位点だけであれば、もっと利用されているのではないかと思った。
何かネガティブな面があるのか、あるいは、現実のソリューションとしては、実績のあるRDBで、十分なのだろう。
ただし、オブジェクト指向の考えは、プログラミング言語には取り入れられて、特に意識されずに使われるようになってきているようなので、RDBと言っている既存DBエンジンの中でも、ODBのメリットや考え方が取り込まれているのかも知れない。
1999年7月8日 初刷第1刷発行
発行所 NTT出版(株)
ISBN 4-7571-2016-8
C0034
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