吉川 弘之 監修
田浦 俊春・小山 照夫・伊藤 公俊 編
現代社会環境は、工学の進展により、経済や生活の面で、様々な利便性をもたらしている人工物にみたされている。
しかし、中には、当初の狙い以外の弊害をもたらしているものもある。
昔は、自然環境が、我々の環境と言えたが、現代は、人工物が、環境といえる状況である。
と言う観点で、人工物工学が提唱されている。
人工物を如何に構築していくかにおいて、技術者の知を明らかにして行こうとするのが本シリーズの狙いである。
技術者の知を明らかにする方法として、技術者がどのようにして、設計できるのか、技能と技術の差、職人と技術者の差、技術知をどのように体系化・言語化してゆくのか、科学と技術などの視点で、複数の論者が論を進めている。
確かに、我々の生活環境は、本来の自然環境に直に接しているものはますます少なくなっており、個々の物の設計以上に、人工物環境全体を学問することは、必要な気がする。
1997年4月18日 初版
発行所 (財)東京大学出版会
ISBN 4-13-065111-0
C3350
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