玉木 剛、本田 哲也 著
マーケティング・コミュニケーションのノウハウを記した本である。
影響力とは、ここでは、メッセージにより、送り手が、受け手を如何に動かすかを指している。
コミュニケーションは、１.ビジネスの目的、2.対象となる相手、3.発信するメッセージ、4.メッセージの届け方の4つの要素から成ると定義している。
しかし、通常、このような4つの要素を意識したコミュニケーションに対する戦略をもたず、送り手の思いを一方的に発しているだけということが多い。
本書では、コミュニケーションを戦略的に行うための発想法やキーワードなど7つのノウハウを具体的事例を交えて紹介している。
7つのノウハウ(戦略)は、キーメッセージを生み出すこと、中立の第３者を巻き込むこと、相手の興味のあることを訴えること、商品が必要とされる世界を語ること、物語性を持たせること、解決する問題を認知されるようにすること、サービスは良い評判を流通させることである。
また、最後に、メッセージを自社の内部にも伝えることも必要であると、述べている。
2004年6月10日 第1刷発行
発行所 ダイヤモンド社
ISBN4-478-55016-6
C2063 \1500E