河合 隼雄 著
昔話や伝説などを読み解いたものである。
おはなしと言うタイトルだったので、もっとやさしい内容の本かと思って読んだが、各おはなしが、生死や結婚・親子関係、創世などについての民族や過去の人びとの知恵・考え方などの蓄積が話の底流にあると分析している。
取りあげているおはなしは、桃太郎や花咲爺などの日本の昔話の他、白雪姫のようなヨーロッパのおはなしやアメリカインデアンの昔話、アイヌのおはなしなど世界各地のお話を幅広く取りあげている。
世界のおはなしで共通している物語もあるが民族よって特徴のあるおはなしもあるようである。
筆者の解釈が唯一の正解と言う訳ではないだろう。それぞれの人がいろいろな解釈をすることもおもしろいと思った、
2003年12月30日 第1刷発行
発行所 朝日新聞社
ISBN4-02-264321-8
C0195 \520E