阿刀田 高 作
年末に「おはなし」に関する本を読んだので、日本で、最も古い書物（おはなし）である古事記について書かれている本書を読んだ。
古事記の内容の解説と言うより、古事記のストーリーを追ってエッセイ風にまとめた本である。
日本は多神教と言うことであるが、まさに、古事記には、大変たくさんの神様が登場してくる。
しかも、その神様は、人間的であり、男の神様、女の神様があり、その子どもの神様に繋がる。
色々な恋愛や闘い、だましなど盛んに起きて来る。
神様の家系図に従って、時々の物語が、語られる。
その系図の中に、神武天皇から始まる歴代の天皇が登場してくる。
太古からの話なので断片的な史実が物語によってつなぎあわされたものだと思う。
古事記の一部は、聞いたことがあるが、全体として、聞いたことはない。
日本の物語として、学校でも、多少学んでも良いような気がした。
角川文庫 12969
平成15年6月25日 初版発行
平成16年2月15日 5版発行
発行所 (株)角川書店
ISBN4-04-157623-7
C0195 \552E