J・カルファ 編
今井 邦彦 訳
知についての研究論文8編を掲載したものである。
この論文はダーウィン・カレッジ(ケンブリッジ大学の大学院からなるカレッジとのこと)の公開講演会(1992)の講演録だそうである。
その内容は、知とは何か？人に特有のものか？
言語があることが知に繋がるのか？
教育により知を高めることができるか？
数学と知、音楽と知の関係は？
などと言った問題について考察している。
知と言葉は、鶏と卵の関係のようなものだと思うが、言葉があることにより、知が、個人や時間・空間を越えて伝わり、加速度的に人の社会に拡大したことは、間違いないと思う。
しかし、言葉だけが知ではないことも確かであると思う。
学習の仕方や完全に言葉にできないものでも、伝播している。これも一種の知だと思う。
1997年8月25日 初版第1刷発行
発行所 (株)新曜社
ISBN4-7885-0604-1
C1010 \2800E