田坂 広志 著
IT化によって、企業は、「複雑系」となる。
この中では、「創発」や「自己組織化」というプロセスが中心となって行く。
これに従って、中間管理職も新たなマネジメントスタイルが必要にあると筆者は述べる。
IT化により、中間管理職が、不要になると言う意見もあるが、筆者は、ミドルは必要だが、新しいマネジメントスタイルに変れなければ、淘汰されるのだと主張する。
あたらしいマネジメントスタイルを10のメッセージにまとめている。
それは、創発型ミドルへの進化、情報の扱いの熟達、ナレッジ・ノウハウの共有、生きた言葉での対話、共感の場、メールはマネジメントの鏡、プロデューサーシップ、衆知を集めた独断決断、イントラプレナー、ボランティア文化、である。
組織階層型のマネジメントではなく、自律型のプロデュースへの変化が必要だと感じた。
1997年7月14日 1版1刷発行
発行所 日本経済新聞社
ISBN4-532-14595-3
C3034 \1500E