H・G・ウエルズ 著
斉藤 伯好 訳
今年の夏、スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で映画化されるそうだ。
有名なSFであるが、読んだことがなかったので、読んでみた。
イギリスでの最初の出版は、1898年ということであるが、読んでいて、古い感じはしなかった。
本書の序文は、アーサー・C・クラークが書いている。
クラークは序文の中で、物語の結末を述べているので、結末を知らずに世みたい人は、序文を飛ばすか、他の出版の物を選んだ方が、良い。
しかし、結末を知った上で読んでも、そこに至るまでのストーリーは楽しめる。
物語は、火星からの噴出が観測された後、地球に隕石と思われるものが、飛んで来る。
それは、隕石では、なく、人工物であった。
町は、火星から飛来した生物になすすべなく、破壊されて行く。
主人公は、火星からの飛来地の様子、攻撃状況、なすすべなく逃げる住民たちの姿をつぶさに目にすると共に、自分自身も、危うく、命を失いかける。
SF1513
2005年4月10日 印刷
2005年4月15日 発行
発行所 (株)早川書房
ISBN4-15-011513-3
C0197 \552E