ジェラルド・ナドラー、日比野 省三 著
佐々木 元 訳
システマティックに問題解決を行うための手法について、述べたものである。
ブレークスルー思考の個々の構成要素は、目新しいものではないが、諸原則を全体論的に、かつ時間の流れのシナリオに統合化した点が新しいと述べている。
その統合化した7つの原則は、1. ユニーク"差"の原則、2. 目的展開の原則、3. 先の先を見た"あるべき姿"の原則、4.
目的"適"情報収集の原則、5. システム思考の原則、6. 参画・巻込みの原則、7. 継続変革の原則 である。
これらは、大雑把には、以下のような内容であった。
解決すべき問題は、それぞれ異なる。
解こうとする問題の目的は何か、その目的の目的は何かと展開して、より本質的な目的に迫る。
理想とする物、ビジョンを明確にする。
目的に合った情報にフォーカスして、情報収集、深堀すること。
システムマトリックスなど使い、問題やあるべき姿を洗い出す。
関係する人を積極的に巻込む。
解決された問題は、ゴールではなく、継続改革の一ポイントである。
380ページの結構分厚い本であり、細部まで読みこなせなかったが、既に、自分達もやっているかなと感じるものもあった。
1991年5月16日 初版発行
1992年6月19日 10版発行
発行所 ダイヤモンド社
ISBN4-478-75002-5
C2034 P2800E