ジェントリー・リー、マイクル・ホワイト 著
高橋 和子、対馬 妙 訳
本書は、歴史書のスタイルで書かれた未来予測本である。
すなわち22世紀の歴史学者が、21世紀に起きたことを振り返って記録すると言うユニークな本である。
歴史記録として、具体的に、人名、年代、場所等を明記していることから本当に起きたことのような錯覚を覚える。
特に、20世紀の終わりから、21世紀の初頭は、実際に起きた歴史事実であり、これを延長する形で、記述されているので、一層、その感覚が強くなる。
21世紀に起きたこと(予測)の内容は、良い事も悪い事もある。
主な内容：遺伝子治療の進化により、癌の治療(抑制)が可能になる、子どもの誕生も遺伝子操作可能になる、核戦争の暴発、テロの発生、世界規模の不況、この中で日本は衰退し、中国が世界レベルで力を持つ、ネットワークでのバーチャルな世界の進展、新たな推進方法の発見による宇宙探査の進展や宇宙旅行・観光などのはじまりなど。
日本人としては、日本の衰退が、予測さてれいることが、気になる。
日本は、平和や環境の推進などで、世界をリーディングして行くことが必要な気がした。
2003年10月31日 初版発行
発行所 (株)アーティストハウスパブリッシャーズ
ISBN4-04-898145-5
C0030 \1905E