小林 康夫、船曳 建夫 編
文化系大学生向けに、各学問分野における創造的な論理を論文としてまとめたものでる。
読者は大学三年生を想定しているそうである。
本書の最後の章は、「卒業論文をどう書くか」であり、文系の学生が卒業研究実施のための演習テキストを目指したものだと思う。
本書では、22名の東大教養学部の教員が、専門分野の論文を書いている。
課題の設定、従来の研究との比較、課題分析、課題解決の手法などは、文系・理系共通のものだと思うが、取り上げられている専門分野の知識が無いためか、いわゆる理系出身の私には、各論文を一通り読みとおすことも結構大変だった。
また、一口に、文系学問領域と言っても、哲学、歴史、文化論、人類学、経済学、など、幅広いと感じた。
1995年4月12日 初版発行
1995年7月20日 第6刷
発行所 (財)東京大学出版会
ISBN4-13-003306-9
C0100 P1545E