数年前に購入して、読んで無かった本を読んでみた。
インターネットの普及し始めたころに書かれた本である。
ネットの世紀になり、社会やビジネス、仕事のやり方がどうなるかなどの予測と変化へ対応の必要性を述べている。
情報の自由化、グローバル化が図れる国や市場が、勝ち残ること、公共料金的なものでも変動性になること、優勝劣敗がはっきりすること、光ファイバー事業がのびること、集団教育の学校が変わること、自然災害の被災者に優しくなること、投機経済がのびる事、電子マネーの普及、暗号化技術がさらに必要とされること、物流が変わる事、企業の離合集散が進むことなど述べている。
しかし、労働市場の流動化は難しいだろうとも述べている。
このようなネットの世紀にビジネスマンは、変化に拒否反応を示さず、専門性と広い視野の両立もって、自立できることが必要だとしている。
ネットの普及にともなって、本書に記載されていることが、大筋としては、現実化してきているような気はする。
経済面での企業の勝ち負けがハッキリしてきていることや企業のM＆Aが進捗しているのは事実だと思う。
しかし、学校の集団教育が変わることや被災者へ優しくなるということは、一概に、そうとは言えない気がする。
1996年12月5日 初版第1刷発行
発行元 (株)光文社
ISBN4-334-97129-6
C0030 P1500E