畑村 洋太郎 著
筆者の名前は、失敗学の提唱者と言うことで知っていた。
（失敗学についての著書はまだ読んでいないが。）
本書では、創造手法について述べている。
創造のプロセス、思考の方法論、法則を整理している。
創造は、まったく新しいことから出て来るのでは無く、既存の様々な要素に関する新たな組み合わせ等から出て来る。
また、そのプロセスには、法則性があるので、上手く利用することが効果的であるとしている。
ただし、法則や手法は、移動の際に、飛行機や新幹線を利用するようなもので、目的地の近くまで、早く効率的に連れて行ってくれるだけで、本当の目的地にまでは、到達できない。
本当の目的地に行くには、ブラッシュアップが必要である。
筆者は、創造の実践として、創造のプロセスを明確にし、他の人と共有、あるいは、ぬけを気付かせることの可能な思考展開図を導入したアウトプット型創造法を紹介している。
2003年12月20日 第一刷発行
発行元 (株)講談社
ISBN4-06-212158-1
C0037 \1500E