梅田 望夫 著
筆者は、シリコンバレーで、IT業界のコンサルタントとして、ベンチャーキャピタルとして、また、最近は、IT・ネットサービスのベンチャー企業の取締役として、活躍している人だ。
Googleなどが行っているインターネットサービスの新しい動きをシリコンバレーで、つぶさに見ている筆者が、ネット社会のこれからの変化を考察している。
ITの世界における3大潮流は、インターネットとチープ革命、オープンソースであると言っている。
チープ革命とは、ムーアの法則の述べるような年率30ｰ40％で、ITコストが、下がり続けることをさす。
つまり、かつては、コストが高くごく一部の人しか使うことができなかった技術を誰でも使えるようになる。
これにより、ブログなどの総表現社会が実現されている。
インターネットでは、こちら側とあちら側、情報発電所と著者は表現しているが、これまでこちら側のPCで行っていたことが、あちら側のサービスで、処理されるようになり、すべての情報が一括管理されるようになる。
このようなインターネットの世界がWeb2.0と称されている。
オープンソースは、不特定多数無限大を実現するマス・コラボレーションを可能にしている。
2006年2月10日 第一刷発行
発行元 (株)筑摩書房
ISBN4-480-06285-8
C0200 \740E