第23週

矢野 徹の電脳通信日記

矢野 徹 著

本書は、かなり前に購入したままになっていたものだ。
10年前に出版された本であり、まだ、現在の様にインターネット、Webがまだ広まっていない時期である。
筆者は、当時、70才を過ぎており、パソコン通信の長老シスオペと言うことである。
また、SF作家、翻訳家として、日本のSF界を引張ってきた人でもあるそうである。
ただし、惜しくも、2004年に、享年81才で亡くなったそうである。
本書は、筆者が、シスオペを行っていたフォーラムでの投稿や議論内容を元に、パソコン関係の随想を記したものである。
この当時、パソコン通信をやっている人は、限られたマニアが多く、フリーソフトもコマンドベースの物だったり、自分で、色々工夫し、使っている様子が分る。
また、通信速度がまだ、わずか2400ボーで、通信コストが掛かる、PCが、NECの98であるなど、隔世の感がある。
日本語処理や文書作成などのソフトや処理は、筆者が想像した程は、進歩はしていないかも知れないと思った。

1996年8月11日 初版発行
発行所 (株)アスキー
ISBN4-7561-1672-8
C3055 P1200E

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