ビル・ゲイツ 著
大原 進 訳
先頃、2008年7月での引退を宣言したマイクロソフトの会長ビル・ゲイツの著書である。
本書は、1999年4月の出版であり、21世紀初頭に目指すITベースのビジネスシステムの姿を記している。
筆者は、このビジネスシステムをデジタル・ナーバス・システム（神経系統）と名付け、色々なビジネスシーンでの要件を述べている。
マイクロソフト社では、ナーバス・システムとなるソフトウエアを開発し、自社でまず使って、有効性を実証している。
それらのシステムの活用の度合い、有効性は、話半分としても、本書によるマイクロソフト社製システムに対するプロモーション効果は有ると思う。
また、ビジネスシーンと記述したが、通常のビジネス、経営の場だけでは無く、戦争や電子政府、学校・学習などの場におけるITシステムについても触れている。
500ページを越える本なので、結構読了するのに時間が掛かってしまった。
数年前の著書なので、Windows PCの分散システムのイメージが強く、インターネットやWebサービスの連携によるサービスシステムはまだ想定されていないようである。
1994年4月2日 1版1刷発行
発行所 日本経済新聞社
ISBN4-532-14731-X
C3034 \1905E