トーマス・M・シーベル、パット・ハウス 著
アンダーセン コンサルティング CRM統合チーム 訳
筆者らは、米国シーベル・システムズ('93年設立)の設立者である。
シーベルは、現在CRMと呼ばれる企業向けのビジネスアプリケーション分野の専門トップベンダーであった。(Webで、確認したらオラクル社に'05年買収されていた。この業界の変化の激しさを感じる。)
本書が、発行された'99年前後は、多くの企業が、ビジネス、サービスのE化を行おうとしていた頃だったと思う。
アマゾンやデル、シスコなどの先進企業のEビジネスの成功を目にし、各企業とも、内容はともかくE化を急いだと言う印象だ。
本書では、Eビジネスの成功事例をベースに、E化の要件等を述べている。
Eビジネスと言っても、これまでのビジネスと本質的に異なる物では無く、E化と言う手段によってこれまで、現実的にできなかったことを可能にして、新たなビジネス戦略を実現するものだ。
例えば、物理的店鋪や人を介さずにビジネスを行うことによる低コスト化・スピードアップ、多様な情報提供・バリエーションの実現・顧客情報の活用による高い顧客満足の実現などである。
また、筆者らも、Eビジネスの先駆者、サービスプロバイダーとして、具体的なEシステムの構築法についても述べている。
1999年8月12日 発行
発行所 東洋経済新報社
ISBN4-492-53058-4
C3034 \1800E