岸良 裕司 著
ヒットした「ザ・ゴール(ゴールドラット著)」で、有名になったTOC(制約理論)を具体的に適用したプロジェクトマネジメント手法Critical
Chain Project Managementについて記した物である。
「サバ取り」や「親方バッファー」などのキーワード、サバ読み虫・一夜漬け虫などユニークな名付けがされており、とっつきにくさはない。
各タスクを並べクリティカルチェーンとなるところに着目して、サバ取りを行なう。
サバとは、各担当者が、タスク達成のために、見込むマージンである。
サバ取りは、単にマージンを削ると言うことではなく、削ったマージンをプロジェクト全体のバッファーとして集める。
これが親方バッファーとなり、個々のタスクのリスクをプロジェクト全体で吸収することになる。
プロジェクトはこの親方バッファーの減少で管理する。
プロジェクトをタスクに展開する為には、科学的段取りとして、ODSC(Objectives目的, Deliverables成果物,
Success Criteria成功基準)を明確にすることにより行なう。
また、本書では、成功事例も述べられている。
2005年12月26日 第1刷発行
2006年9月15日 第3刷発行
発行所 (株)中経出版
ISBN4-8061-2331-5
C2034 \2300E