田村 紀雄 著
メディア(情報伝達の媒体)と考えられるものを網羅的にあげ、事典風に記したものである。
筆者は、後書きに、本書は、メディアの歴史をたどり、読みもの、エッセイ、旅行記としての「メディア事典」と述べている。
メディアとして、77項目を取りあげている。
項目としては最初の方から、「火」「太鼓」「シンボル」「遊民、傀儡、娼婦」「隊商、キャラバン」・・・・と言うような項目が続く。
「火」や「遊民」など、これまで、メディアと言うような観点で、捉えらていない項目も結構ある。
本書を読むと、意図的に情報を伝えていないかも知れないが、人がなんらかの形で、接すると、様々ななものがメディアになりうると感じた。
本書で、取り上げられているものも、筆者の恣意的な選択で、他のものがメディアではないと言うことではないと思う。
1996年8月30日 第1版第1刷発行
発行所 (株)KDDクリエイティブ
ISBN4-906372-35-X
C1555 P2000E