林 紘一郎・牧野 二郎・村井 純 監訳
大分以前に購入して積んであったものであるが、漸く読んだ。
しかし、ページ数が多い(475ページ)のと、論文調の内容で、難解なところもあり、読了に時間が掛かってしまった。
IT2001と言うことで、インターネットが、学校や社会に本格的に入り込みつつあるタイミングでの出版である。
取りあげている問題は、教育関係、電子商取引き、メディア、市民（コミュニティ、政治）等である。
教育現場では、国や行政側のインターネットへの取り組み、教育内容に関する方針なく、現場レベルで、戸惑いながら、ネットワークのみ導入されているような印象をもった。
また、PCやソフトについて、教えるとすると、教師より、生徒の方が、精通ないし早くマスターすると言う逆転現象が今後も続いて行くと思う。使い方よりもメディアリテラシー的な事を重視すべきだと思う。
電子商取引の取引きの部分の電子化に関しては、効率性・スピードなどの観点で、進化が進むと思うが、サイバースペースの仮想の物の売買や著作権管理などは、グローバルな面での法制度も含めまだ課題が多いと思う。
2000年9月25日 第1刷発行
発行所 (株)岩波書店
ISBN4-00-009849-7
C0036 \2400E