奥出 直人 著
本書で述べる「デザイン」は、いわゆるグラフィックデザインやプロダクトデザインで使われるデザインではなく、日常世界を他者の目で眺めるところから始め、新しいアイデアを思いついたら、それを表現する構成を考え、最終的なスタイルを決定するという作業だと筆者は定義している。
新しい商品・サービス、さらには、企業自体を生み出してい行く創造のプロセス、手法をデザイン思考としている。
デザイン思考で、もっとも顕著な成果を出している企業として、IDEOを紹介している。
デザイン思考の創造のプロセスとして、
・哲学：モノづくりへの考え方、つくり手の問題意識
・ビジョン：何をつくりたいか
・フィールドワーク
・コンセプト／モデルつくり
・デザイン：機能やインタラクションを検討
・実証
・ビジネスモデル
・運営
の流れを述べている。
如何にこのプロセスをマネジメントするかが、今後の企業成長に重要だとしている。
2007年2月28日 初版発行
発行所 (株)早川書房
ISBN978-4-15-208799-7
C0034 \1800E