ジョン・グリシャム 著
白石 朗 訳
クリスマスシーズンということで、本書を手に取った。
主人公は、娘が、ボランティアで、海外に赴任し、クリスマスにいないということで、クリスマススキップして、多額に掛かるクリスマス費用で、大型船でのクルーズによる海外旅行をしようとする。
本書を読むと、アメリカでのクリスマスイベントがどんなものがあるか、クリスマスにどれくらいエネルギーを費やしているか、また、どれくらいの費用を掛けているかが分かっておもしろい。
クリスマスツリーの飾り付け、家の周りの電飾等の飾り付け、クリスマスプレゼント、クリスマス料理、クリスマスパーティ、クリスマスの募金活動など。
会計士である主人公の集計では、昨年は6000ドル以上の出費で、殆ど無駄な物だった。
この費用を海外旅行に使おうと言う訳である。
クリスマスをスキップしようとする主人公に対して、隣近所、町内の住人から、様々のプレッシャーを掛けられたり、妨害されたりする。
様々プレッシャーにも負けず、なんとか、クリスマスイブまで、クリスマスの準備をしないで、旅行に備えることができたが、そこに、娘からの電話が掛かって来る。
最後に、クリスマスらしい心あたたまる大どんでん返しがある。
小学館文庫571
2005年12月1日 初版第一刷発行
発行所 株式会社小学館
ISBN4-09-405404-9
C0197 \571E