速水 治夫 編著
五百蔵 重典、古井 陽之助、服部 哲 共著
グループウエア関連技術の教科書的本であった。
グループウエアの歴史的流れ、分類、グループウエア開発の課題と評価、代表的ソフトウエア、関連する技術に付いて概観する。
分類としては、リアルタイムか非リアルタイムか、対面型か分散型かと言う分類があり、この中で、本書は、非リアルタイム・分散型が今後重要になるということで、中心的に取りあげている。
社会学的視点からグループウエアを研究しているジョナサン・グルディンと言う研究者は、グループウエアの開発課題として、8つの要因があるとしているとの事であり、筆者はこの視点で、成功しているグループウエアを分析している。
仕事と利益の不均衡、クリティカルマスと囚人のジレンマ問題、社会的プロセス・習慣との不整合、例外処理の扱い、低い利用頻度、分析・設計・評価の困難性、直感的な設計の困難性、ユーザの受け入れ過程をあげている。
今後のグループウエアはweb技術が重要になるということで、関連技術の解説も行っている。
2007年10月5日 第１版第１刷発行
発行所 森北出版株式会社
ISBN978-4-09-627-84741-5
C3004 \2600E