Abigail J. Sellen, Richard H. R. Harper 著
柴田 博仁、大村 賢悟 訳
電車通勤時間が短縮されたこと、幾つか他用が発生したことなどから、少し読了に時間が掛かりました。
オフィスのペーパーレスが叫ばれて久しい。本書では、オフィス業務を観察し、どのような業務・タスクにペーパーが使われているのか、逆に、電子的なドキュメント処理のアドバンテージは何か等を分析する。
筆者らは、単純に、紙の文書処理が、電子の文書処理に置き換えられて行くことはないと考えている。
紙は、電子環境と異なるアフォーダンスを有しており、電子環境では不可能な価値を提供していると考察している。
特に、ナレッジワーク、熟読すること、共同作業などで優れた面を発揮している。
電子的な技術の進化に応じて、紙に期待される事も変わるだろうと述べる。
自分の作業を見ても、紙の使い方は、変わってきているが、紙は、引き続き行っている事実があり、当面紙が無くなることはないと思った。
2007年11月10日 初版発行
発行所 (株)創成社
ISBN978-4-7944-2274-3
C3034 \2600E