野中 郁治郎、山下 義通、小久保 厚郎、佐久間 陽一郎 著
若干古い本であるが、本書は、組織における知識創造論の野中教授と、アーサー・D・リトルのコンサルタントがそれぞれ記したものである。
第一章は、組織における知識創造を暗黙知、形式知の4モードをスパイラルにまわすことによって理論化した。
組織として、知識創造を促進するためには、ナレッジ・ビジョン、ナレッジ戦略、組織のゆらぎ、多元組織が必要であると述べる。
第二章では、知識創造、イノベーションを組織的に起こすためのマネジメント体系、プロセスを、第三章では、新市場、大型商品を創造する方法論を、第四章では、イノベーションの為の組織風土作りについて述べる。
市場・商品の発見法として、変化に乗じてチャンスを見つける、自分たちが変化を与える、自社の特徴を生かすの３つの方法をあげている。
暗黙知・形式知のサイクルを組織的に如何に上手く回すかが企業イノベーションに繋がるる。
1997年1月17日 初版発行
発行所 ダイヤモンド社
ISBN4-478-37195-4
C2034 P1800E