朽木 ゆり子 著
フェルメールの作品は、現在、37点確認されているそうだ。その中の数点は、別の作者の作品ではないかとする学者もいるそうである。
いずれにしても、生涯で、50点弱の作品しか残していないということ、また、その一生が余りはっきり分かっていないということから、フェルメールは、ミステリアスな画家である。
今年、そのうちの7点が、上野で展示されると言うことで、できれば見に行きたいと思い、本書を読んでみた。
本書は、フェルメールの全作品を一挙に見て回ろうと言う企画を実施した記録である。
実際には、33点の作品を訪ねて、13の都市を巡る。見れなかった4作品は、盗難にあったもの、個人所蔵で公開されていないもの、展示会の間の期間で見れないもの、近年2回見たものだそうだ。
ヨーロッパからアメリカの美術館を約3週間と言う駆け足で、巡る旅である。
絵画ファンにはうらやましい企画だろう。
フェルメールは、17世紀の中ごろのオランダの画家である。43才くらいで、亡くなったそうであるが、僅か、50枚くらいの作品を描いただけでどうやって生計をたてていたのだろうか？
その作品は、光の加減、登場人物の雰囲気等独特で、魅力的である。
集英社ヴィジュアル版003V
2006年9月20日 第1刷発行
2008年11月15日 第4刷発行
発行所 (株)集英社
ISBN4-08-720358-1
C0271 \1000E