新堂 冬樹 著
高校生の少女が主人公である。
もともとは、虫や動物の好きな少女であるが、どこからか心が壊れて行っているようだ。
原因は、育てていた子犬が具合が悪くなり、安楽死させられたことか、憧れていた男の子から虫のことで、からかわれたことか、わからないが、虫や動物を死なせて、変わらないものとして、保管したりするようになって行く。
それが、やがては、自分の母親にも、少しずつ毒をのませて、死なせようとする。
自分勝手な理屈で、正当化し、命を奪ったり、さらに、それをブログにのせて行く。
ブログの記述に姉が気づき、主人公の行為をとめようとするが、主人公もそれを知ることになる。
理解しがたいところに恐怖を感じる物語であった。
2007年11月25日 第1刷発行
発行所 (株)幻冬舎
ISBN978-4-344-01430-5
C0093 \1500E