太宰 治 著
太宰は、昨年ぐらいから、若い人に人気が出て来たということで、書店に色々な作品が並んでいる。
これまで、あまり太宰の作品は読んだことがなかったので、太宰が無くなる一月前に完成させたと言う本書を選んだ。
本書は、太宰の自伝的な内容だそうだ。
一読しただけでは、本書の面白みを掴み切れなかったが、主人公が、理想と現実のギャップに悩み、変わろうとするが、変れず、次第に追い詰められて行く姿が、色々な人が、人生で、巡り会う悩みと共通するところがあるのではないかと思う。
また、色々な人が、言っているが、太宰の作品は、暗いようであるが、多くの人に支持されているのは、希望に繋がるメッセージが込められているからとのことである。
集英社文庫
1990年11月25日 第1刷発行
2008年7月29日 第40刷
発行所 (株)集英社
ISBN978-4-08-752001-9
C0193 \257E