松岡 正剛 著
筆者は、本業とは、別に、千夜千冊と言った読書感想文をWebに掲載するなど、いわば読書の専門家だ。
毎日一冊の本の感想を書くと言うことは、大変なことだと思う。
本書では、筆者の読書の仕方や本との関わり方等を筑摩書房の編集者が質問し、筆者が答える形で、記述されている。
筆者は、書名となっている「多読」が良いとか、どんな分野の本を読むのが良いとかということは述べていない。
逆に、色々な読み方があるし、分野も決めずに、自分にあった読み方で良いと言っているように思う。
幾つかのキーとなる本を出発点に、本の幅を広げてゆくこと、目次から読むこと、二度以上読むこと、書き込みながら読むこと、読み続けること、読んだ本をマッピングして行くことなどを薦めている。
読んだ本をマッピングして行くことは、筆者の本業である編集工学に繋がっている。
ちくまプリマ−新書106
2009年4月10日 初版第1刷発行
発行所 (株)筑摩書房
ISBN978-4-480-68807-1
C0200 \800E