ヘンリー 幸田 著
筆者は、日米知的財産権問題の権威であり、趣味として、エジソンの発明品を蒐集しているそうだ。
エジソンは、生涯で、1093件の特許発明を行ったそうである。
このことによっても、知財権の専門家である筆者は興味を持ったのだろう。
エジソンは、小学校も3ヶ月で、挫折し、学校の勉強に関しては、落ちこぼれだが、母親が、エジソンの興味や感性を大事に育てたお陰で、学校に行った以上に、知的好奇心や創造力豊かな少年に育ったようだ。
また、恐らく事故により、鼓膜を傷め、難聴となったが、音を聞きたい思いが、蓄音機などの発明に繋がったようだ。
エジソンは、発明王と言われるが、一つの発明から派生する多くの発明を組織的に生み出し、事業も創出しており、現在であれば、ベンチャービジネスの起業家と言えると思う。
天才とは、1％の閃きと99%の汗であると言う言葉も有るが、エジソンは、人が気づかないアイデア（ニーズ）を見い出し、それを絶えることのない忍耐力で、具体的な発明に結び付けることができた希有の人物と言える。
2006年3月27日 第1刷発行
発行所 (株)講談社
ISBN4-06-213113-7
C2037 \1500E