万城目 学 著
かのこちゃんは小学校1年生の女の子、マドレーヌ夫人は、かのこちゃんの家の猫である。
マドレーヌ夫人は、少し変わった猫である。
嵐の日に、どこかからやって来て、犬の玄三郎の小屋に逃げ込んで以来、住み着いている。
外国語（犬の言葉）が話せる猫である。
夫人と呼ばれるのは、犬の玄三郎と夫婦になっているからである。
物語は、かのこちゃんと友だちのすずちゃんの出合いから別れ、そして、マドレーヌにおきる不思議なできごとが記される。
マドレーヌは、自分に起きた不思議なできごとを利用して、世話になっている夫の玄三郎、かのこちゃん、猫のなかまに、お返しをする。
ちょっと不思議で、ほのぼのとした物語だ。
2010年1月25日 初版第1刷発行
発行所 (株)筑摩書房
ISBN978-4-480-68826-2
C0293 \860E