有川 浩 著
図書館に掲げてあった「図書館の自由に関する宣言」から発想して、できた作品だそうである。
図書館協会のWebサイトに掲載されているが、「図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。」ことが総会で決議されている。
そして、検閲に反対する、また、図書館の自由が侵されるときは行動を起こすと宣言している。
本書では、検閲が合法化され、検閲機関と武力で闘うと言うことをイメージして、物語化されている。
現実には、あって欲しくない世界であるが、宣言を突き詰めて行くとまったくあり得ない話でも無い気がしてくる。
検閲機関と図書館が武力で闘うストーリーであるが、登場人物が、コミカルな所があり、明るいエンターテナー小説になっている。
角川文庫
平成23年4月25日 初版発行
発行所 (株)角川書店
ISBN978-4-04-389805-3
C0193 \667E