草間 弥生 著
連休中に埼玉県立近代美術館で開催されている草間弥生展に行って来た。
既に80才を越えているが、回顧展ではなく、最近の作品であるところがすごい。
1950年代からアメリカに渡り前衛芸術の最先端を走っている。
アメリカでは、ハプニングを起こし注目を浴びるが、日本で受け入れられるようになるには、多くの時間を要し、1980年台になってからのようである。
アメリカでは、性を軸に反戦と平和を訴える作品を発表した。
日本に戻ってからは、小説も発表し、言語による作品にも取り組んでいる。
幼少から、水玉などの無限の繰返しを描いた作品を多数制作している。
精神の苦しみを作品を作ることにより乗り越えているそうだ。
日本に戻ってからは、病院に入院し、昼のみ作品制作のためアトリエに通う生活をしているそうだ。
小さいころは、母親との葛藤が大きかったようだが、まだまだ新しい作品を作りつづけたい、生んでくれたことに感謝すると書いてあり、感動を覚える。
平成24年4月1日 発行
発行所 (株)新潮社
ISBN978-4-10-136541-1
C0195 \630E