J.L. ボルヘス 著
鼓 直 訳
日頃あまりなじみのないアルゼンチン作家の作品を読んだ。
本著は、著者の短編の作品を集めたものである。
決闘やならず者が出て来るものが多く、登場人物が死を恐れることも無く、死に関してもあっさり書かれている。
中南米のマヤ・インカ文明の生け贄を尊んだ生死観が引継がれているのだろうか？
ブロディの報告書は、本書の最後に掲載されている作品だ。
未開の異文化の人々の民俗を描いた一種の探検物語だ。
本書全体なじみの薄い作品だったためか、少し読みにくく感じた。
2012年5月16日 第一刷版行
発行所 岩波書店
ISBN978-4-00-327927-4
C0197 \540E