大崎 梢 著
駅ビルにある普通の書店成風堂が舞台である。
書店で起きた事件を店員の杏子、アルバイトの大学生多絵のコンビが解決する。
本書では、5話の中編が収められている。
同じ本の予約が4件あったが、確認するとどのお客さんも予約していないと言う。
見学にきた小学生が、高い棚の上の広辞苑を取ろうとして、転倒する。
アルバイト店員が、宴会で、突然、恋の告白をする。
ミステリー作家がサイン会で、ある人物を見つけようとする。
老人が封筒に入れた写真をなくしてしまう。
著者は元書店員だそうだ。書店のさまざまな業務が詳しく描かれていて、書店ではこんなことが起きているのかと良く分かった。
創元推理文庫
2010年3月12日 初版発行
発行所 (株)東京創元社
ISBN 978-4-488-48703-4
C0193 \660E